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| 頑固者 2009/07/09モクヨウビ |
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それにしたって、ちびろくは、わたしの言うことなんぞ聞きやしない。
「夏休みは、塾の夏期講習にいきなさい」
「いや！おれ、ぜったいに塾なんか行かん！！」
「だったら、剣道でも野球でもバスケットでも、スポーツクラブに入んなさい！」
「いやだ！」
もうすぐ始まる夏休み。ちびろく毎日ヒマですよ。
去年までは、児童クラブへ毎日通っていたのですが、今年からは行くとこない。
毎日、朝から晩までずーっと、おばばんちで過ごすのですが、それはさすがに辛すぎる。（←辛いのは、おばば）
さらに、だらけたちびろくが朝から晩までマンガにゲーム、のんべんだらりとすごすのが、ああもうはっきり見えてるわ。
それは、さすがにまずいだろ。
とゆー理由の塾通い。
ほんとーのことを言えば、わたくしとしてはこのチャンス！に
英会話を習わせたい！
お習字に通わせたい！
スポーツに打ち込ませたい！
熱血スポーツが無理ならば、（←運動神経ゼロのわたくしの息子ですもの。スマン）
勉強なんか、させちゃいたい！
ひょっとすると、あわよくば、
中学受験の意欲が湧いちゃったりして！
などど、母の野望が渦巻きますが。
すべて却下！なのですよ。
この子は何を反抗するか！
だって毎日だらだらと、マンガとゲームばっかりだろー！
図書館に行ってはマンガを読んで、
家に帰ったらゲームして、
そんで近所の友だちと、毎日あそぶつもりだな！
怠け者の、ぐうたらめ！
運動だめなら、勉強しろや！毎日遊んでんじゃねー！！（←本音）
熱く憤るわたくしに、ちびろくはギャーギャー応戦する。
バトルの最中にのんびりと、夫が出した助け舟。
「ろくは行きたくないんだってさ。ちびろくがいやだって言っているんだから、今はそれでいいやん。野球も剣道も、お前がしたいと思わないなら、せんでいい」
だけど夏期講習は行きなさい。午前中に１時間か２時間くらいだから、午後からはふつうにあそべるやろ？どうせ午前中は友だちのうちにも行けんし、問題ないはず。
毎日毎日朝から晩まで、おばばがお前の世話をするのはたいへんだから。去年までは毎日児童クラブへ行きよったろ？その代りに、塾へ行って、ちょっと勉強しておいで。
それがいやならとーちゃんか、かーちゃんが仕事を辞めて、お前の面倒をみなくちゃならん。
夏休みの間、おばばがたいへんだから、お前もいやでも、ちょっとがんばって協力しろ。
今日の話は、ここまでだ。
とゆーことで、
黙らされたわたくし、もやもやしてますが。
かーちゃんがギャンギャン行けって言いよるのに、ちびろくはハッキリ自分の主張を言って曲げんやろ？
たいしたもんだなぁって、おれ褒めちゃおうかと思ったよ。
だって、ちびろくはさぁ、自分の意志で何でも決めろ。自分の意志は主張しろって、ずっと育ててきたんだろ。その通りに育ってるやん。
あいつは自分で決めんと、何もせん（しない）よ。だけど、決めたらぜったい頑張れるから。
ああ、夫の説教が、耳に痛い妻ですが。
信じて待つのが大切な親の仕事と知っている。
だけど、いろいろ心配で、あれこれ指図もしたくなる。
ほんと、信じるって難しい。と、しみじみ思うよるですよ。 |
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