|
||||||||
|
||||||||
「ひこーきのる？おきなわいく？」 と、ちびろくも大ハシャギ。試しに 「自分のお荷物は自分で持ちなさーい！」 と指示してみると 「はーい！」 と元気なよい返事。ちいちゃいトランクを引っ張って、どこまでも歩いていく。 段差やブロックがあるところでは手伝おうとするのだが 「ろくがするのッ」 と断固拒否された。本人はすっかり一人前の大人のつもりでいるらしい。 実はわたくし、こんな光景にずーっと憧れていたのである。 赤ちゃんだったちびろくを連れてグアムに行った時、ホテルのロビーで見かけた家族連れ。お父さんとお母さんと、小学生と幼稚園生くらいの男の子。お父さんが大きいスーツケースを転がして、男の子たちはそれぞれ小さいキャリーケースを引っ張って歩いていた。お母さんは自分のバッグを肩にかけただけの軽装で、優雅に笑っていたっけなぁ。そのときのわたしは赤ン坊のちびろくを抱っこして、ベビーカーにスーツケース、ちびろくグッズ入りのでかバック、あまりの荷物の多さと重さに汗だくで泣きそうだったのだ。 あのときはかさばる手荷物だった（←失礼）ちびろくが、こんなに大きくなったなんて！ 飛行機に乗って旅行に行くことを、こんなに楽しく思うなんて！ 旅行を重ねるたび、ちびろくの成長ぶりがよくわかる。いつもはただ日常に流されて、その日を無事に暮らすことしか見えないけれど、去年は荷物なんて持てなかったちびろくが、今年は荷物を持っている。去年はまだオムツ小僧だったちびろくが、ちゃんとパンツをはいていて、飛行機のトイレでおしっこする。
ずーっと前、機内のトイレでオムツを替えて泣かれたなぁ。気圧の変化で耳が痛くなるのを防ぐためにおっぱいを含ませていたっけなぁ。オムツをケースにぱんぱん詰めて、ちびろくバッグもでかかった。プール用のオムツだって今年はもういらないね。今年からはちびろく用のシートもちゃぁんとあるんだよ。もうお膝に抱っこじゃなくて、自分でベルトも締めるんだ。 客室乗務員のオネーチャンにも 「りんごのじゅーす、くだしゃい」 って自分で言えたし 「ありがと」 とお礼も忘れない。 ホントいい子に育ってくれて、かーちゃんはとってもうれしいよ。
いつもかわいくしていよう。 旅行へ行くたび、いつも思う。 ちゃんと自分に手間をかけ、小綺麗にしていよう。身なりをきちんと整えて、かっこよくしていたいなぁ。 実際は日に焼けた肌は荒れまくっているし、海風に吹かれた髪はごわごわで、靴擦れの足は相当痛い。相変わらず荷物は多いし、汗だくで化粧もヨレヨレだ。粋なママとは程遠いやと悲しくなっちゃうんだけどねぇ。 |
||||||||
|
|
||||||||
|
||||||||
| 保育園の懇談会。 クラス別の懇談会はママ連が集合だ。子どもたちが昼寝中、こっそり別室に忍び込み、園での様子を伺って、最近の心配事を相談する。 お昼寝から覚めたころ、お教室に移動して子どもたちと合流し親もいっしょにオヤツを食べる。 そしてそのまま解散なのだが、そうは問屋がおろさない。園庭に飛び出したチビたちは、楽しそうに遊び出す。結局そのまま１時間、親も園庭に立ちっぱなし。それでもたのしく遊ぶ姿を見ていられるのはシアワセだ。 るみちゃんがいくら「貸して」と声をかけても、そうちゃんとちびろくは黄色い三輪車を独り占め。園庭を漕ぎまわる暴走族と化している。実はちびろくはそうちゃん（←元気な乱暴者。ちびろくのアコガレの君）の真似をしているだけだから、そうちゃんが貸すと言えばちびろくもスグ貸すんだろうケド。 「そうちゃんとろくくんがかしてくれん〜」 とわたしに言いつけに来たるみちゃんに 「意地悪ねぇ」 と同意して 「こらぁ〜！かわってあげなさーい！」 と言っても 「だめよ〜」 と涼しい返事。内心は元気に遊ぶ我が子の成長ブリに目を細めているのだが、そばにるみちゃんのママもいるし、知らん顔もできないの〜×××。 子どもたちが遊ぶ間、ママ連はおしゃべり三昧だ。 ちびろくの仲良しのお友だちのママたちと楽しくお喋りできたし、情報もいろいろゲットした。わたし的には大満足ですごーくうれしかったのよ。 できることならこれからは、園外でもいっしょに遊べるお友だちがほしいのだ。（←野望） 近所にはママ友がいないし、昔からの友だちは子連れで遊びに来てくれるけれど、それは何かちょっと違う。これからは自分から声をかけて「外でも遊ぼ」と言いたいなぁ。 年少さんのちびろくは、お友だちと遊びたい。 それができる環境を整えるのが親の役目と思うから。ちびはまだ一人でお友だちの家へ行ける歳ではないし、近所に知ってる子もいない。 ここはひとつかーちゃんの頑張りどころなわけでしょう。自転車デビューもしたことだし、近所探索へ出かけようね。 |
||||||||
|
|
||||||||
|
||||||||
| ついに自転車を手に入れたちびろく！ 実は友人からのお下がり品だが、ちびろくはもう大喜び。 「おともだちがかしてくれたの？」 「ううん、おともだちがくれたの。だから、これはもうちびろくの自転車よ」 「おおきくなったから？」 「そう、お友だちは大きくなったから、この自転車は使わないんだって。だからちびろくにどうぞってくれたの。よかったねぇ」 「かわんで（←買わなくて）すんでよかったね！」（←確かに） 家の前の道路でさっそく試運転。今までも何度かお店で試乗したことはあり、乗れるのはわかっていたが、すーいすーいと危なげなく乗りこなすのには驚いた。 「へー、ちびろく上手やん！」 「おれ、のれるー！」 と鼻高々。 まぁ補助輪付自転車だし、スピードはそう出ない。道の左端を走ること、車が来たら止まることをシツコク何度も言い聞かせ、危険対策に気を使う。 結局近くの広場まで乗っていき、そこで自由に走らせるた。下は土のグラウンドだから漕ぎにくいと思うのだが、ちびろくは結構なパワーモードでぐいぐい進んでいくのである。 ３さい半にして自転車デビュー。いっぱいいっぱい練習して、いつか補助輪も外さなきゃ。 一体いくつくらいから、補助輪を外すべきかなぁ。早くも次のステップに思いを馳せるかーちゃんなのであった。 |
||||||||
|
|
||||||||
|
||||||||
| 実はこれ、日曜日のお話。 「今日はかーちゃんのお友だちが遊びに来るからね。ちびろくより１つお兄ちゃんの男の子と、１つ下の女の子が来るよ」 「たたかいする！？」 「うーん、ちびろくがたたかいしようって言って、お兄ちゃんがいいよって言ったらできるんじゃないの〜」 昨日のひろにーちゃんとのたたかいが楽しかったちびろくは、今日も朝からやる気満々。 「おそうじ、おてつだいする〜！」（←掃除が済まないとお兄ちゃんは来ないとかーちゃんが言ったから） 「ごはん、おかわりする〜！」（←いっぱい食べたら強くなるとかーちゃんが言ったから） 「くーのじゅーすは、おともだちがきてからのむの」 「あいすくりーむは、たたかってあつくなったらたべるの」 とワクワクして待っていた。 ピンポーン♪ お友だちがやってきた。 しかし、ママについてきたのは、ふーちゃん＠２さいの女の子ダケでした！！！ きゃーーーーーーーーーーー！！ お兄ちゃんのほうはお父さんと釣りにでかけてしまったそうである。たたかいごっこをしようと待ち構えていたちびろくが、これではあまりに可哀想！ しかし、捨てる神あれば拾う神あり。 「いやぁ、玉葱届けに来ようと思ってるんですけど、今日は家にいますか〜」 とのんびりメールしてきた後輩の男の子を急遽拉致することにした。 軽トラに乗ってやってきた彼は、ちびろくのココロを鷲づかみ。 人見知りするかなぁと思っていたがそんな気配もナッシング。全然遠慮することもなく、早速攻撃をしかけに行く。 結局彼は座る間もなく、ちびろくとたっぷりたたかいごっこ。３４さい独身＆一人っ子の彼。子どもの相手などしたこともなかったろうに、ご苦労なことである。 合間には主婦連から「夫の心得」を聞かされるし、さぞかしタイヘンだったろう。 それなのにちびろくは 「とらっくのおにいちゃん、よわかった〜」 だって。 それでも所詮小坊主は、お風呂に入ってバタンキュー。夜ごはん前に寝込んでしまい、結局朝まで夢の中。 賑やかな週末で楽しかったんだろうねぇ。 特にお出かけしなくても、友だちの来てくれる週末は楽しいね。ふーちゃんとも仲良くなれて、かーちゃん的にもご満悦。今度は上のお兄ちゃんも来てくれるとうれしいねぇ。 家族だけで過ごす休日はそろそろ卒業なのかなぁ。きっともうすぐちびろくは、とーちゃんかーちゃんと過ごすよりお友だちを選ぶようになるのだろう。 まだ今は、たたかいごっこの合間合間にかーちゃんのお膝に逃げて来るけどね。 今のうちにいっぱい抱っこして、かわいがっておこうと思う夜。 |
||||||||
|
|
||||||||
|
||||||||
| ぐーぐースヤスヤ眠っていると、電話のコールで起こされた。 「なによぅ〜」と寝ぼけたまま、ふらふらと立って受話器を取ると 「７時半です！アバレンジャーが始まるよ！！」 出張中の夫から、タイミングぴったりなモーニングコール。 「ちびろく、起きて！アバレンジャーはじまっちゃう！」 テレビをつけて声をかけると、今までぐーぐー寝ていたちびも、途端にがばっと飛び起きた。 先週のこの時間、実は二人で寝坊して、起きたのは７時５０分。 「あしたはあばれんじゃーだよね！」 といそいそと寝たくせに、ちびろくも一緒になってぐーぐー寝こけていたのである。 今週こそは間に合うように起きなくちゃ！と目覚ましまでかけていたのに、やっぱり今朝も寝ていたわ。 ちびろくは、普段とーちゃんに起こしてもらってアバレンジャーを見ているのだ。男二人をテレビに任せ、わたしはぬくぬく寝ていたの。仮面ライダー５５５が始まれば、たくみくん見たさに起きるけど〜。 「先週は寝坊しちゃってアバレンジャーちょっとしか見えなかったのよ。ちびろくも自分がお寝坊したから仕方ないって納得はしたんだけど、ちょっとかわいそうでねぇ」 その話を聞いた夫がわざわざ電話をくれたのだ。約束していたわけでもないのに、さすがとーちゃんだけあるわぁ。 例え遠くにいるときだって家族のことを忘れない夫の株は急上昇。なんで今日も寝坊するってバレバレだったのかしらねぇ。 |
||||||||
|
|
||||||||
|
||||||||
| ひさしぶりにひろにーちゃんがおばばのうちにやって来た。朝からちびろくはソワソワと落ち着かず 「ひろにーちゃん、きた？ひろにーちゃん、おばばんちにいる？」 とうるさいことこの上ない。 ちびろくはひろ兄ちゃんと遊ぼうと待ち構えているのだが、２年生のひろくんが年少の小坊主相手に遊んでくれるとは限らない。先日ひろ兄ちゃん宅へ遊びに行ったときも、ちびろくは結構邪険にされ 「ひろにーちゃん、あそんでくれん〜」 と涙声で言いに来たし。 結果 いっぱい遊んでもらえました。 昼間は逃げられてしまったけれど夕方からはくっつきっ放し。 お風呂もいっしょに入ったし、座敷をぐるぐる駆け回りたたかいに明け暮れました。あまりに激しいたたかいぶりにギャラリーはちょっとハラハラしたけど、ひろくんがうまい具合に手を抜いてくれて助かりました。 ちびろくはもう大喜び。 ゼイゼイと息を切らし、Tシャツは汗だくで、それでも 「あばれんじゃーのそーせーじたべたから、つよいもんね！」 とやる気十分なのである。 いっぱい遊べてよかったね。力いっぱいたたかって今夜もすんなり夢の中。 ちびろくは一人っ子だし、近所にお友だちもいないから、お休みの日に遊べる子どもがいなくてつまらないのだと思うのだ。遅ればせながら公園デビューするべきか？習い事でもさせようか？ おうちで遊べる同年代の友だちつくりをしなくちゃね。 新たに生まれた重要な課題に頭を悩ませるかーちゃんなのであった。 |
||||||||
|
|
||||||||
|
||||||||
| 久しぶりに早く帰ってちびろくごはんに間に合った。 「かーちゃん！はやかったねぇ！！」 ちびろくは目を輝かせ、早速膝にのってくる。 「たべさせて〜ぇ」 と甘えたモードでお膝であ〜ん♪と口を開け、雛鳥のように食いつく姿はうっとおしいがかわいらしい。 祖母が泊まりに来ている実家で大勢の食事タイム。 「みんなでたべるとおいしーね！」 と笑顔のチビは人気者。 「まー、ろくちゃんのかわいらしいこと」 たたかいごっこに明け暮れるやんちゃでおバカな曾孫も、おばあちゃんにしてみればかわいくて仕方ないらしい。おばあちゃんが相手をしてくれるのがうれしくて、ちびろくもすっかりなついている。最近体調を崩した祖母を心配していたのだが、今夜は案外元気そうで、わたしもうれしかったのよ。 気持ちが弱っているときは、かわいいものが効くらしい。犬とか猫とか幼児とか、見ているだけでもかわいいしその単純なあどけなさに癒し効果があるのだろう。 おばあちゃん、ずっと元気でいてね。ちびろくでよければ使ってね。見てよし、触ってよし、喋ってよし、結構使えると思うよぅ。 かーちゃんも寂しい夜はちびろくにくっついて眠るんだ。ほやほやとあったかい寝ぼけてとぼけたちびろくが、ここにいてくれてうれしいよ。 |
||||||||
|
|
||||||||
|
||||||||
| ちびろくを保育園へ送っていくとゆうくんがやってきた。彼はちびろくと同じクラスの男の子。 「ろくくん、おはよー」 と笑顔を向けるゆうきくんにちびろくは知らん顔。これがそうちゃんだったなら、すぐさまいっしょに遊ぶくせに！チビスケでも相手によって態度を変えるのだ。 実はもっと赤ちゃんのころから二人はこんな関係だった。ゆうくんはちびろくが大好きでいつも寄ってきてくれるのだが、ちびろくは結構知らんぷり。かーちゃん的にはちょっとねぇ、肩身が狭いんだけどなぁ。 「ゆうくんオハヨー！ほら、ちびろく、ゆうくんがオハヨーって！」 ちびろくが無愛想なぶん、わたしが笑顔でフォローする。 「ほら、あばれんじゃー！」 ゆうくんはポケットからアバレンジャーのティッシュを取り出してうれしそうに見せてくれた。年少さんクラスではアバレンジャーがブームらしい。アバレンジャーにそそられて、ちびろくもやってきた。 「あばれぶるー！」 「かめんらいだーふぁいず！！」 朝の挨拶も省略して、いきなり始まるたたかいごっこ。二人それぞれポーズを決めて戦闘態勢に入るのだ。あれあれ、と見ているとちびろくのキックがゆうくんの背中に決まる。ゆうくんはちびろくより小柄だし、たたかいごっこはポーズだけでちっとも攻撃してこない。 乱暴者のそうちゃんにはいつもヤラレテイルちびろくだが、実は結構乱暴者！？うちでのたたかいごっこではもっと強烈に攻撃するし、ちびろくが本気で頭突きでもしたら、ゆうくんは吹っ飛んでしまいそう。 お別れの儀式がまだだったので、ちびろくはそのまま敵前逃亡。かーちゃんに抱っこされに走ってきて、たたかいごっこは終了したが、いつもはどんなふうなのだろう。 「たたかいごっこはだれが強いの？」 ねんねのときに訊いてみた。 「んーとね、そうちゃん！」 「だれがたたかいごっこするの？」 「おとこのこ！おんなのこはよわいよ」 「ふーん」 「でもねぇ、るみちゃんはおんなのこだけどパンチするよ。えいえいえい！ってするよ」 まぁ子ども同士の遊びだし、心配しても仕方ない。お互いやったりやられたりして覚えることもあるのだろう。 弱虫のいい子ちゃんだと信じてた我が子の狼藉ブリにちょっと狼狽するかーちゃんなのであった。 |
||||||||
|
|
||||||||
|
||||||||
| 試験も済んでほっと一息。お日様ぴかぴか日曜日。 試験は午前中で終了し、久しぶりの解放感。お天気もよいことだし、どこかお出かけしたいなぁ、と勢い込んで帰ってきた。 ら！ ちびろくはお昼寝モードでした。（←がっかり） 昼ごはんを食べてすぐ畳にころころ転がって、まるっきりやる気ゼロ。試しに 「ちびろく、眠いんでしょう。お布団敷いてかーちゃんとお昼寝しようか」 と声をかけると 「うんー」 と素直に頷いた。いつもなら「おひるね、せん（←「しない」の意）！」と叫ぶくせに、どういう風の吹き回し？ まぁわたしも連日の睡眠不足で体調もそれほどよくもない。たまには昼寝もいいかもね、とちびろくといっしょに寝転んだ。よいお天気だし、窓からそよぐ風は気持ちいいし、やわらかいちびを小脇に抱いてお昼寝するのも悪くない。 「気持ちいいねぇ」 「きもちいいねぇ」 それから結局ちびろくは４時半すぎまでぐうぐう眠り、ぱちっと自分で起きてきた。 「あー起きた？お目々さめたねぇ」 「よくねたー」 心配していた起きぐずりもまったくなく、とってもご機嫌さんである。よっぽど眠たかったのね。 平日は保育園で毎日昼寝するけれど、お休みの日のちびろくは昼寝を頑なに拒んできた。それでも所詮３さい小僧。夕食前に眠くなりぐずってかーちゃんを困らせるそんなパターンが続いていたが、これからはやっぱりお昼寝タイムをつくったほうがいいかなぁ。 わたしも一人でのんびり過ごす休日の午後は久しぶり。 気持ちにも余裕が出て、また明日から働けそう。 お昼寝は案外いいね。またいっしょに寝ようねぇ。それにしても、起きてるときはリッパなアバレ小僧だけど、寝ているときは赤ちゃんのときといっしょの顔なんだよねぇ。 |
||||||||
