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| お正月のお休みはあっという間に終わってしまった。 長い休み明けなので、ちびろくの「ほーくえんにいかない」病が発症するかとやきもきしたが、案外すんなり通常の生活リズムにのっている。 いっぱい遊んでくたびれて 「もうねんねしたい〜」 と目はトロン。 「『よるくま』とー、さんかくのほん（『サンタさんやめて』＠三角形の仕掛絵本）とー、『ぶーぶーじどうしゃ』とー、くりすますのほん（『ぐりとぐらのクリスマス』）とねるー」 と４冊絵本をお持込ちで、呆気なく眠ってしまったよ。 お正月休み中は外遊びもできなかったし（←だって寒いんですもの）、ずーっと親戚めぐりばかりでちびろくは遊べなかったもんねぇ。保育園ではお友だちといっぱい外で遊ぶから、くたびれて眠くなっちゃうねぇ。 ちびろく寝ちゃって寂しいな。 なんとなく手持ち無沙汰なかーちゃんなのであるよ。 |
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| 九州地方に珍しく雪が積もった朝のこと。 ぴんぽーん♪とチャイムが鳴り響いた。？とドアを開けるとそこにはひろくん＠小学１年生の甥っ子が立っていた。 「あのね、ゆきのふったけんきたと！」 実家に年始に来ていた姉一家。昨夜のうちに帰るという話だったのに、どうやらお泊りしたらしい。 「ひろにーちゃん、きた！」 とちびろくは目を見開き、もう嬉しくってたまらない。 「ろくを呼びに来てくれたの〜（はぁと）。ちょっと待っててね！先に遊んでて〜」 「うん、わかった！早く来てね！」 「お外で遊ぶならお着替えしなさい。お外すごーく寒いからいっぱい着ないと寒いよぅ」 慌ててちびろくのパジャマを脱がせ、モコモコ着膨れモードにする。いつもは「かーちゃんがする〜」と甘えるくせに、こんなときばかりはやる気満々、自分でさっさとズボンを履き、上着を着るのもご愛嬌。 それから外に飛び出して、もちろん始まる雪合戦。 戦う相手はひろくんのとーちゃんだ。（←ご苦労さまです） 手袋も持っていないちびろくは、素手でむんずと雪をつかみ、そのままはしっと投げている。もちろん届くわけもなく周囲に撒き散らすばかりであるが、本人はすっかり参加した気で無茶苦茶うれしそうなのだ。雪玉をぶつけられてもひるみもせず、果敢に挑戦し続けるそのパワーには感服するが、雪が降るさむーい外につきあうかーちゃんはかなり苦しいわ。 せっかく元気なちびろくが風邪でもひいたらイヤンだし、早くおうちに入りたい。 かーちゃんの思惑をよそに、ヒートアップする雪合戦。 まー仕方がないかねぇ。もしもひろくんがいなければ、こんなに楽しく遊べない。たまにしか会えない従兄弟だし、すこし年も離れてるけど、ちびろくはひろくんが大好きで自分専用のお兄ちゃんだと思っている。お互い一人っ子の男の子だし本当の兄弟みたいに育ってくれたらうれしいな。 ちびろくを誘ってくれてありがとね。今年もまたちびろくは、ひろにーちゃんの金魚のフンらしいよ。 |
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「ちびろくちゃんはどうしているかねぇ。大きくなったろうねぇ。会いたいねぇ」 というリクエストにお応えし、年に一度の顔見世だ。 長崎のおばあちゃんちに行くよと声をかけると 「おばあちゃんちに、ちこ、いるー？」 とちびろくが聞いてきた。チコはおばあちゃんが可愛がっているシーズー犬だ。去年遊んだことをちゃんと覚えているらしい。（←びっくり） 去年は従兄弟のひろくんやわたしの従兄弟の子のアンちゃんもいて賑やかだったが、今年は子どもは集まらずチビはちびろく一人だけ。 それでもおばあちゃんに紙風船で遊んでもらい膝にも乗っかる甘えた小僧。叔母や叔父にも愛想を振りまき、ワンマンショーを繰り広げる。 従兄弟もみーんな大人になると、親戚とゆーのはメンドクサイ。結婚はまだかとか仕事はどうだとか最近は体調がどうだとか、お決まりのお題がヒトマワリすると話すネタも尽きちゃうわ。 だけどそこにチビが加わるとぐっと和やかになるのは不思議だね。 おばあちゃんちは一年前に来たきりなのに、ちびろくはすっかり我が物顔でパタパタ廊下を走ってる。 「おいでー」 と手を伸ばすおばあちゃんの横をわざと駆け抜け、悪戯な顔で笑ってる。 「ちびろくちゃんもこーんな悪さができるほど知恵がついたのねぇ」 とやさしい目をするおばあちゃんにゴメンナサイ。 それでも何とかおばあちゃんに抱っこしてもらえて一安心。 ９０を過ぎたおばあちゃんの膝にちびろくはさぞかし重かったろうねぇ。 また来年もくるからね。膝を鍛えて待っててね！ |
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| ちびろくにせがまれて『よるくま』という絵本を購入した。 ちびろくは本屋に行くのが大好きで、絵本コーナーへひた走る。わたしが勝手に選んだブツを試しにいくつか読み聞かせ 「これ買う？」 と尋ねるのだが 「かわない」 とフラレルことも多い。 かーちゃんがすきなのは絵がやさしくてかわいらしくてストーリーのやわらかなもの。自分が子どものころ読んだ絵本はどーしても買いたくなるし、伝統的な民話の類も捨てがたい。今回もかーちゃん的には『てぶくろ』＠ウクライナ民話や『さんびきのくま』＠トルストイがお勧めなのだが、ちびろくは『よるくま』をしっかり握って離さない。 まー、ちびろくが気に入ったのなら仕方ない。かーちゃんの小遣い用財布から千円抜き取りお買い上げと相成った。（←本はわたしが、トミカは夫が買うのがお約束）
『ママあのね… あのね きのうのよるね、うんとよなかに かわいいこが きたんだよ』 ベッドに入ってねんねの時間。坊やはママに語りだす。 うんと夜中にやってきたくまの子「よるくま」と、よるくまのおかあさんを探しに行った冒険談。 「あかあさん おかあさん どこいってたの」 とベソかいておかあさんに駆け寄る小さいよるくまが、ちびろくの姿に重なって、何とも切なくほろ苦い。 「ごめん ごめん。おかあさん おさかなつっておしごとしてたの」 と笑うおかあさんの事情にも泣けてくる。 ちびろくも、こんな気持ちでかーちゃんを待っているのかなぁ。 シャカリキ仕事を終わらせて早く帰ろうと誓うかーちゃんなのであった。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 後日談 「ちびろく、『よるくま』読んであげようか」 と声をかけると 「いや！よるくま、よまん！」 と拒否された。 「おかあさんがおらんけん、いや」 なのだそうだ。 ちびろくもよるくまに自分を投影しているのかなぁ。 「今かーちゃんいるけんいいやん」 と抱っこして甘やかす夜。 |
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| 時間は朝の６時半。目を覚ましたちびろくが 「さんたさんは〜？」 と聞いてきた。 やばい。 プレゼントは隣の部屋のダイニングテーブルの上にある。寝相のわるいちびろくが頭突きをかましたらタイヘンだと夜に置くのをためらって、そのまま忘れて寝ちゃったよ。 「まだ夜よ。朝になったらサンタさん来るから、もう一度ねんねしなさい」 強引な言い訳で、無理やりちびを寝かしつける。おっぱいをまさぐりながらちびろくは、すんなりすーすー寝てくれた。 それ！今だ！！ おっぱいにかかる手を静かにそーっと横に起き、細心の注意を払い、こっそり包みを取りにいく。プラスティックの袋＠トイざラスがガシャガシャ音をたてるので、ヒヤヒヤしながら大慌て。見つかるのを恐れるあまり枕もとには置けなくて、そっと足元に忍ばせた。 ちびろくを起こさないよう、再び布団に潜り込み、そのままわたしも二度寝に入る。 ぐーぐーぐー 結局起きたのは９時過ぎで 「おなかすいた！」 とちびろくは、まっすぐ布団を飛び出した。タイミングを逃したらタイヘン！と、背中に慌てて声をかける。 「あれー、ちびろく、あれはなにかな？」（←思いっきり不自然） 包みを目にしたちびろくは、 「さんたさんだー！」 目をキラキラ輝かせ、ためらいもせず手を突っ込む。 「みち（道）ばっかりとー、がそりんすたんどだー。ふたつももらった！やったー！！」（←ほんとーは３つです。かーちゃんが買った「さんかくのえほん＠三角形の仕掛け絵本＠クリスマスバージョン『サンタさんやめて！』」もあったのよ〜。） それにしても、この単純な喜びよう。 ちびろくは、「つながる道＠トミカタウン」と「ガソリンスタンド＠トミカ」を両手に抱えて部屋中をピョンピョン跳ねまわる。 まさかこーんなベタな喜び方をするとは思わなかったわぁ。 サンタさんを信じたいのは本当は親のほうかもね。 無邪気な喜びの表現が、何より親へのプレゼント。こんな姿を見せられたら、すっかりヤラレテしまうわよ。来年もぜったいこっそりとプレゼントを準備するに決まってる。 「サンタになれる」というのはかなりシアワセなことなのだなぁと、しみじみしちゃう朝なのであった。 |
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| 今日からうれしい３連休。 「今日も明日も明後日もお休みよーッッ。やったー！」 「やったー！」 ご機嫌の親子連れが出かける先はお約束のトイざラス。サンタさんにお願いするプレゼントを決めるというわけだ。 「くりすます、いつ〜？」 「いつかなぁ。とーちゃんに聞いてごらん」 「とーちゃん！くりすます、いつ？さんたさん、くる〜？」 「ろくがいい子にしてたら、サンタさん来るよ」 「くりすます、いつ？」 「うーん」 ２４日は平日だし、２５日は夫が出張。 どうやら我が家のクリスマスは、早めにするほうがよさそうだ。 12/22がイブで、12/23がクリスマス。 「明日がイブで、明後日がクリスマスだよ。明日ケーキ食べてねんねして、朝になったらサンタさんが来てくれているんじゃないかな〜」 「やったー！」 トイざラスでちびろくが選んだプレゼントはなんと「道＠トミカ。プラスティック製の道路マップ＠\1,000くらい」 もっと大物狙えばいいのにねぇと思いつつ、コッソリ買い込むバカ親なのであった。 |
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| 毎週お馴染みのことではあるが、月曜の朝は戦場だ。 ちびろくはちっとも起きないし、やっと起きても抱っこお化け。かーちゃんの膝にしがみつき、おっぱいをまさぐり夢の中。 「きょう、おやすみ〜？」 「今日はお休みじゃないよ。かーちゃん、お仕事行かなきゃ」 「ちがう！きょう、おやすみ！！」 いくらキッパリ断言されても、もう週末ではないのだよ。早く早くと急き立ててるが、ちっとも食が進まない。 りんごもヨーグルトもパンパンも 「いや！たべない！」 と押しやって、への字口で拗ね坊主。 そんなら食うな！と言えないところがかーちゃんの苦しいところである。 食べないなんて言うのは不貞腐れているだけで、実はおなかも空いているし朝ゴハンはちびろくの大好物ばかりなのである。 いつだって朝はこんな調子で甘えて拗ねて、ギリギリになってからやっと食べ始めるのが常なのだ。食べ出したら食べ出したで、残さず食べなきゃ気が済まず 「もう時間ないよ！」 と急かしても 「まだすこーしじかんある〜」 と澄ましている。 大体が７時近くに起きだして７時半に家を出ようとするのが間違いなのだ。 今はわたしが起きるのが大体６時半。お弁当を詰めて朝食の準備をしてからちびろくを起こしている。できることなら化粧も済ませてちびろくを起こしたい（←抱っこお化けを膝に抱えてマスカラなんか塗れません）気持ちがあって、タイムスケジュールはかなり苦しい。 つまりはわたしが早起きして、６時半までに支度をすべて済ませてから、ちびろくを起こせばいいのよね。 理屈ではわかっているが早起きは難しい。 こんな日記なんか書いていないでさっさと寝るべきなんだけどねぇ。 |
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ちびろくと一緒に空港へ飛行機を見に行った。
「おおきくなったら、ひこーきのうんてんしゅになる！」（←「パイロット」という語彙は彼にはまだありません） と公言するちびろくは飛行機が大すきなのである。屋上の展望台に昇っていくと大ハシャギ。 「ひこーき、かっこいいね！おにもつのせてるね！」 と目を輝かせて報告する。 屋上は風がぴゅーぴゅー吹き思っていたより肌寒い。かーちゃん的には下へ降りて熱いコーヒーでも飲みたいわぁ。しかしちびろくは、フェンスにがしっとかぶりつき、飛行機を堪能しているのだ。まー、将来はパイロットとして活躍するらしいし、しばし待つのも仕方ない。ゲートに停まっているジェット機の運転席が目の前で、中に座るパイロットがナニやら動くのもバッチリ見える。 「ちびろく、運転手さんが乗っているの、見える？かっこいいねぇ〜」（←刷り込み作戦開始） 「うんてんしゅさん、なにしてるのかなぁ？」 「出発の準備しているんじゃなぁい？」 「そっかー」 しかしかーちゃんの野望もタクラミも何のその
足元のボタンを踏んで走らせるカートである。 「これ、動かないよ〜」 と誤魔化しても 「えー、おかねいれたらうごくよ〜」 ちっとも動じないちびろくは、結局シツコクせがんだ挙句、３回も運転しやがった。 １回目はとーちゃんと。 ２回目はかーちゃんと。 ３回目は、初めてヒトリで運転した。 これが案外うまいのだ。わたしが隣で箱乗りになり（←危険）、アクセルボタンを踏みこんで右だ左だと指示するより、ヒトリで運転したほうがかえって上手なので驚いた。 さすが家で毎日毎日飽かずにコンビカー（←またがって蹴って進む）を乗り回していることはある。正確なハンドル捌きで軽快に走る姿はいっぱしだ。 「さんさいになったから、ひとりでくるまのれれる〜。２さい（のとき）はのれれなかった〜」 と得意げに鼻を上向けて、ちびろくはとてもうれしそう。 久しぶりのお出かけで、とっても楽しかったのね。やっぱりちびろくの喜ぶ顔がかーちゃんは一番うれしいわ。 また飛行機を見に来ようねと約束して家路についたのであった。 |
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| ちびろくを迎えに行った実家での出来事。 ちびろくはお風呂も済ませてぴっかぴか。 「よかったねぇ、いーちゃんとお風呂入ったねぇ」 と抱きしめるとホッカホカ。だけど何だかちょっとヘン。かんかん（←髪の毛のこと）が濡れていないねぇ。 「ろくに聞いたら、昨日とーちゃんが洗ったって言うから洗わなかったぞ」 え〜！昨日も洗っていないのに〜。 「そんなぁ〜、昨日お風呂で聞いたら、昨日いーちゃんが洗ったって言ったから、洗わなかったのよ」 「ありゃー、おれは一昨日も洗ってないぞ。こいつ何日、髪洗っていないんだ！？」（←４日です(-_-;)） ちびろく、はじめてのウソ発覚。 「ちびろく、ウソついたな〜。きのうはかんかん洗わなかったでしょ！」 「･･･。」（←黙秘） ちびろくは、３さいにして早くもウソつき小僧に成り果てた。 髪を洗われるのが大キライなヤツは、やっと「昨日洗った」と言えば今日は洗わずに済むことに気付いたらしい。 まーそれだけ悪知恵がまわるようになったというわけだわね。 「明日は何と言おうとも、ゼッタイ髪を洗うわよ！」 「いーやーだー」 まーね。もしかしたら洗ってないかな？と思いつつ、ま、いっかーと見逃したわたしも悪いんだけどね。 |
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| ちびろくは、気に入ったおもちゃを布団に持ち込むのが常である。 もうちびすけは寝る時間。布団を敷くから、さぁ早くとっととおもちゃは片付けなさい。 困った顔のちびろくが 「ろくねー、きょうねー、おもちゃとねんねする〜」 と甘えた声で訴える。 「おもちゃたくさんとはねんねできないでしょう。一緒にねんねするおもちゃを選びなさい」 「んーとねー、んーとねー、･･･これ！」 悩んだ挙句にちびろくが選んだおもちゃはマグナムファイヤー＠トミカのでっかい自動車（変形可）＆プラスティックの踏み台であった。 マグナムファイヤーは一番最近ゲットした大物で、すごーく気に入って遊んでいるからなるほどね、と納得するが、なぜに踏み台なのだろう。 理解に苦しむかーちゃんなのであった。 |
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