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わたしが職場復帰し、ちびろくが保育園に通いだして１年になる。２さいになったちびろくだが、実はまだまだおっぱい小僧。
わたしが帰宅する玄関の音を聞きつけて
「かーちゃーん」
と駆け寄り、そのまま抱っこをせがんだかと思うと
「ぱいー、ぱいー」
と要求される。試しに
「もうお兄ちゃんなのになぁー。おっぱいは赤ちゃんが飲むのよ？ちびろくはもうお兄ちゃんでしょう。おっぱいバイバイする？」
と聞いてみるとおっぱいを含んだまま、脚を盛んにバタバタさせた。ちびろくの場合これは「イヤ」の意。（←OKのときは「ゥン」と声を出す。器用なものだ）
まだまだ、ちびろくは赤ちゃんらしい。
わたしがテーブル近くの椅子に腰掛け、ちびろくを横抱きにしておっぱいを飲ませると、膝からはみ出した脚をテーブルの上に乗せることがある。
「お行儀わるいよ。あんよはナイナイしてくださーい」
と脚を持ち上げ膝へ戻すとケタケタ笑ってまた伸ばす。もちろんふざけてやっているのだ。こーんなお兄ちゃんのくせに、おっぱい飲んでオカシイねぇ。
平日の昼間は離れて過ごしているため、まったく飲ませることはないが、朝は起抜けに必ずおっぱいを要求される。ちびろくを横抱っこして食卓のテーブルの椅子に座り飲ませているのだが
「ミルクちゃんきたよ。（←わたしは動けないので夫がつくって運んでくれる）ちびろく、ミルクちゃん飲もうか」
と声をかけると素直にちちから口をはずし、急いでミルクへ手を伸ばす。
現在も牛乳のかわりにフォローアップミルクを飲ませているのだ。哺乳瓶につくったミルクを冷まし、ストローで飲ませている。（←もうコップも上手に使えるのだが、ミルクをつくるにはやはり目盛りのついた哺乳瓶のほうが便利なので）
現在のところ、ちびろくがおっぱい飲むのは寝る前と夜中、それと朝一番くらいだが、ほかにも機嫌や具合が悪いときに
「ぱいー、ぱいー」
とねだりに来る。外で要求されるとさすがにハズカシーが、それ以外ならばなんということもない。すぐさまＴシャツをぺろんとめくり、抱っこ状態で吸い付かせる。ちびろくはウレシそうに目をつぶり、ちゅくちゅくちゅくと喉を鳴らす。（←カワイイ）
しかし実際のところ、おっぱいはたいして出ていないのではなかろうか。搾ってみても細い線が何本かぴゅっと飛ぶだけだし、飲ませるのは左のちちだけで、右ちちは完全に休止状態。昼間もまったく搾っていないし、それでもそんなに張ることもない。このままおっぱいが出なくなればそれでいいやと思っているのでケアはなーんにもしていないのだ。
それでも１さいすぎての夜の授乳は虫歯の原因になると聞くし、１さい前後で断乳をしたほうがよいという説もあるようだ。ダイオキシンの問題もあるし、いつまでもおっぱいを続けることが一番良いとは思わない。それでも
ちびろくは飲みたいし、かーちゃんは飲ませたい
この気持ちが変わらないうちは授乳を続けてもよいのだと思う。（←独断）
現在のちびろくにとって、おっぱいは精神安定剤のような役割だろう。
昼間は一人でがんばっているのだから、かーちゃんがといるときくらいは赤ちゃんでも構わない。欲しいのならば飲んでくれぃ。
ただ、２年間飲ませ続けたわたしのちちは相当しなびて伸びている（泣）。とてもじゃないが、人様にはお見せできない惨状だ。
今さら彼氏をつくるわけじゃなし、寄せて上げれば済むことだけど、それでもヤッパリ悲しいわぁ。
「かーちゃーん！かーちゃんのおっぱいは、どうしてそんなにたれてるの？」
「あんたがぢゅうぢゅう吸い尽くしたからよーッ（怒）」
自分が望んで飲ませたくせに、ちょっと複雑なかーちゃんなのであった。 |
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