ちびろくとグアム |
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ちいさいけれど、スライダーもある。 屋根付きのプールバー有り。 よいお天気。 プール日和である。 ちびろくは部屋に残し、姉と甥っ子チームに、わたしもくっついていくことにする。 この歳では、一人でプールというわけにはいかないが、チビッコがいれば平気なのだ。つきそいの顔をして、楽しんじゃえ!という魂胆。フフフ 出産でたるんだからだを、シェイプアップ機能つき水着に無理矢理突っ込み、腹隠しのロングパレオを巻いて、いざ!出陣である。 プールは家族連れ、多し。 小学生くらいの子どもたちが、おとうさんとはしゃぐ姿が目についた。みんな、楽しそう。こんな光景を見せられると、夫と来たかったとしみじみ思う。 ちびろくはまだ4ヶ月だし、わたし一人ではプールに連れてくるのは無理だよね。 ショボンとしていたら、ちびろくと同じくらいの月齢の子を発見! しかも、ちびろくと色違いの水着を着ているではないか。おとうさんに抱っこされてプールに入り、ニコニコしている。俄然勇気がわき、ちびろくを取りに部屋へ戻る。 せっかくグアムまで来たのだ。何とかプールデビューさせてやりたい。 ちびろくを水着に着替えさせ、日焼け止めをべたべた塗る。 「な、なんなの〜。おれ、うんちもしたし、いまからねるつもりだったのに〜」 有無を言わさず引っ抱え、 ちびろく、プールデビュー である。 証拠写真を撮るために、プールにも入った。 脚が水につくと、「ひゃっ」と身をかたくするちびろく。 「大丈夫だって!かーちゃん落とさないから」 「うんにゃ!かーちゃんは、しんようでけん!」 ひし、としがみついてくるのは、ちびなりに危険を感じ取っているのだろうか。 そして、そのまま ちびろく、海デビュー 本人はわけもわからず、迷惑そうだが、わたしは満足である。 「あんた、4ヶ月で、しかもグアムで海デビューなんて、生意気〜」 「おれはおへやでねんねしてたかったのに〜。かーちゃんがむりやりつれてきたんじゃないか〜」 プールサイドで、ちびろくがオシッコもらしたことは、内緒に! |