| ちびろくとグアム |
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| ちびろくとグアム |
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育休とって旅に出るのだ |
ちびろくとデート−THE
PLAZA |
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準備編 |
POOL−アウトリガーのプール |
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ウキウキ出発！ |
TUMON SANDS PLAZA |
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グアム到着 |
最後の一日−DFS |
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２階には、円形大型水槽や海洋生物に触れるタッチプール有り グアム滞在４日目。今日が最後の一日である。 わたしとちびろくを残し、ほかのメンバーはフルーツワールドへ出かけていった。今日はお昼過ぎまで、ちびろくと二人きりでデートなのだ。 まずは、UNDER WATER WORLDへ。水族館である。 DFSのクジ引きでGETした$5割引のチケットを、使用しない手はない。アウトリガーホテルに宿泊している旨を告げると、更に$2割引してくれた。ラッキー！（正規料金は$22） これもタダ券使用のガイドフォン（正規料金は$2）を借り、日本語のガイダンスに従って、進む。 通路は狭く、左右に水槽が並んでいる。それでも、ベビーカーごと進むのに支障はない。 途中、社会科見学の小学生の集団にぶつかった。みんなお行儀よく、説明を聞いている。こんな水族館、子どもはたのしくてたまらないだろう。 しかし、$22は、ちょっと高いカモ〜。 子どもが喜んでくれればそれでいいのかもしれないが、無表情のちびろく相手では張りがない。 しかも、２階への通行手段はエスカレーターしかないのだ。近くにスタッフもいないので、助けを求めることもできない。仕方ない。掟破りだがベビーカーごとチャレンジ。 ２階（実は１階。いつの間にか、地下に降りていたのだ）には、ギフトショップ有り。 お風呂で遊ぶおもちゃのセットや、海洋生物のぬいぐるみやゴムのおもちゃ、イルカのフォトスタンドなどのグッズが豊富。カラフルでかわいい。 さあ、水族館はお終い。かーちゃんのダイスキな買い物に行こう！外へ出て、通りを渡れば、そこはDFSなのだ。 「さぁ、消費するわよ！」 | ||||
ブランド店やキッズ用品、雑貨、おみやげ、何でも揃う。 カジュアルなデパートメントストアのような店内。購買意欲をそそるものが、あちこちにあって目移りする。 ブランド物だけでなく、Ｔシャツや子ども用おもちゃ、ベビー服もたくさんあるので、何でもほしくなっちゃうのだ。 レスポールサックもTHE PLAZAより豊富。おみやげのコーヒー、ビーフジャーキー、チョコレートやクッキーも種類が豊富でうれしし、MADE IN USAのロゴ入りベビー服、GUAMロゴ入りクレイジーキャットのＴシャツも外せない。 わたしが日本で購入していたMAX&Co.のニットが、７割ほどの値段で出ている。キーッ 化粧品も、福岡空港の金額より若干安いようだ。キーッ グアムが買い物天国だという噂はホントウらしい。 | ||||
腹が減ってはおっぱいが出ない。 PLANET HOLLYWOOD GUAMで、お昼ゴハンにする。ここは、DFSの４階にあるレストラン。 ハリウッド映画で実際に使用された小道具や衣装がディスプレイされている。新作映画の予告編のビデオが流れ、結構楽しむことができる。 お手洗いの鏡が、ジョーズの口になっていて面白い。 広い個室の中に、おむつ替えのシートがあった。ウレシー。 しかし、シートの位置が高いのだ。「よいしょ」と、わたしの胸の位置あたりまで、ちびろくを持ち上げて乗せなくてはならない。一応アメリカだし、これがフツウのＵＳＡ標準？ ここのスタッフに、ちびろくはモテモテであった。 オニーチャンやオネーチャンに代わる代わる抱っこしてもらい、愛想を振りまいている。 手の空いたスキに、慌てて食事をかきこむわたし。ちびろくを膝に抱き、片手で食べられるものを、ということでペンネのトマトソースを頼んだのだが、量が多い。おいしいのだが、ず〜っと同じ味が延々と続くので、飽きるのだ。 おなかの空いたちびろくがグズグズ騒ぐのを、必死でなだめながら、それでも食べる。授乳中のハハオヤは食欲旺盛なのだ。わたしの場合、貧乳ぎみなので特に「食べなきゃ！」という執念は、我ながらすごい。 こっそりとおっぱいをふくませ、ポカリスエットを飲ませ、ちょっと落ち着いたらベビーカーに乗せ、また抱っこして…。（以下、繰り返し） まるで苦行である。 しかし、とうとう限界。ちびろくが、大泣きを始めたので、諦めてホテルに帰ることにする。DFSに、授乳室はないのだ。 しかし、ベビーカーに乗せると火がついたように泣き叫ぶちびろく。 片腕でちびろくを抱っこして、もう片方の手ではベビーカーを押さなくてはならない。 ちびろくは７ｋｇ。ちょっと持つ分にはよいが、ず〜っとだと、片腕では苦しい。首はようやくすわったものの、まだ腰もすわらず、全体的にふにゃふにゃしていて抱きにくい。自分からしがみつくといった高等なことは、まだできないのだ。 大事な我が子。「あ、落としちゃった〜、ごめ〜ん」では済まされないし。 ちびろくグッズのぎっしり入った大荷物を乗せ、買い物袋までぶら下げたベビーカーも、相当重い。道行く先は、自動ドアばかりではないし、段差もある。さらには大通りを渡らなくてはならない。 ホテルまで帰る道のりは、とってもつらかった…。 せめて、近くてよかった。アウトリガー、ばんざい。 | ||||
ホテルまで、息も絶え絶えに辿り着き、とにかくちびろくにおっぱいをふくませる。 やっと一息。 それにしても、授乳しながら眺めるグアムの海は、格別である。今日もよい天気で、ピカピカ波が光っている。素敵 のんびり過ごすには、グアムは最適だナーと、しみじみ思う。 来てよかった！ 午後からは、他のメンバーと合流して、またDFSやTHE PLAZAへ最後のショッピングに出かけるだろう。 明日は、ヒコーキに乗って帰るだけ。はじめての子連れ旅行は、あっけなく終わってしまった。 ちびと二人で過ごす時間も、実はなかなか楽しかった。 他のみんなに置いていかれてつまらないかな、と思っていたが、とんでもない。ちびろくは、一人前のパートナーとして、ばっちりわたしの相手をしてくれたのだ。イモのようにゴロンと寝ているアカンボだが、ちゃんとそれ相応の人格を持った、人間なのだ。 ちびろくが、うれしいから笑う。 ちびろくが、退屈だからグズる。 ちびろくが、おなかがすいたから泣く。 みんな、自分の意志で動いているのだ。 「ごめんねぇ、あんただけ残して遊びに行って。一人で寂しかったでしょ」 と、何度も母たちに言われたが、ちっとも寂しくなんかなかったのよ。だって一人じゃなかったも〜ん。 だけど、赤ちゃん連れがこんなに歓迎されるとは、思ってもいないことだった。お愛想だとしても、声をかけられるのは単純にうれしい。 グアムって、いいな。 独身のころは、「グアムなんて、どうせ日本人ばっかりじゃ〜ん」とヨーロッパ三昧だったわたし。しかし、子連れでヨーロッパは、あまりにも遠い。 ベビーカー使いには地下鉄も不便だし、狭い範囲でしか行動しにくい。美術館や博物館でちびろくに泣かれたら、周りにも迷惑だ。 そう考えると、今のわたしの力量と機動力では、グアムが一番ベストな旅先だったと思う。 リゾートとしては、ハワイも楽しそうだが、フライトは夜で長時間だし、時差もある。バリも好きだが、衛生面と治安が、子連れではちょっと心配。グアムは近いし、物価は安いし、言うことなしだ。 それにしても、ちびろくは、拍子抜けするくらい、ず〜っとよい子で、かーちゃんは助かったのだ。 心配していた体調も崩さなかったし、おっぱいもちゃんと出た。ちびろくの日焼けや、汗疹も、ひどくはならなかった。やれやれ、である。 「ちびろく、またこようね」 「うん、おれ、こんどはとーちゃんもいっしょがいいな。そしたらいっしょにうみにいけるもんな」 「とーちゃん、お休みがとれるといいね」 頼んだぞ、夫！ |
