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| ちびろく日記 |
１さいと９ヶ月のちびろく 2001/8/9〜2001/9/8 |
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最近のちびろくは、すっかりイヤイヤマンである。 パジャマを脱ぐのはイヤ！ ミルクはイヤ！（←りんごジュースがすき） パンパンもイヤ！（←朝は果物しか食べない） お熱をはかるのもイヤ！ お手々つないで歩くのはイヤ！（←親の手を振り切ってトットコ一人で歩きたがる） お風呂に入るのもイヤ！ かんかん（髪の毛）洗われるのはすっごくイヤ！ 寝る前にぶー（←ミニカー）を片付けるのもイヤ！（←昨日から両手にひとつづつミニカーを抱えて寝るようになった。こんな堅い物体がまさかライナスの毛布に・・？） 何でもかんでも「イヤ」と言えば済むと思って、くそ生意気なガキである。いくらちびろくがイヤイヤ言っても、無理矢理パジャマは剥ぎ取るし、髪の毛だって洗うけど。（←鬼ハハ） イヤイヤマンでも所詮１さい児。かーちゃんにかなうわけがないのだ。 |
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ちびろくの弱虫ブリが気になる今日この頃。わたしの友人が久しぶりに遊びに来た。彼女は臨月に入り仕事も産休、でっかいオナカで上の子を連れての訪問である。久しぶりにかーちゃんはママ仲間とのお喋りを楽しめてご機嫌だが、実はちびろくは大災難。３さいになったばかりのお兄ちゃんに、こてんぱんにやられまくってしまったのだ。 ちびろくの大事な大事なミニカーを、お兄ちゃんがぜーんぶ取って返してくれない。取り返しに行こうとしても 「ダメーーーッ！」 と叫ばれ、動けない。ちびろくがまたがろうと持ってきた大きい自動車も横取りされて茫然自失。挙げ句の果てに、一番のお気に入りのダンプカーをもぎ取られてはたまらない。 「ギャーーーーッッ！」 ひっくり返って大泣きだ。 ちびろくは、いつもはこんな泣き方はしない。頭を打って痛かった、とか、かーちゃんに叱られて泣いちゃったというのとは全然違う、全身で悔しさをアピールする泣き方だ。 なんてかわいそうなちびろく！待ってな！すぐかーちゃんが取り返すから！！ このーぉ、よくもうちの子をいじめたわねッ！そのぶーをさっさとお返し！！このクソガキが！！（←ココロの叫び） ひっくり返って泣きじゃくるちびろくを慌てて抱っこして、背中をポンポン叩きながらゆっくりと言い聞かせる。 「いいのよ、ちびろく、取られたら『返せー』って言っていいのよ。かーちゃんがついてるからだいじょうぶ。いやだったら、『いや！やめて！』って言っていいのよ。さぁ、がんばれ！」 かーちゃんの必死の励ましで、ちょっとは自信がついたらしい。泣きやんだちびろくは、お兄ちゃんが近付くと 「いや！」 と叫んでひしッとダンプを胸に抱えた。 よしよし、その調子！ かーちゃんにはいつだって「イヤ！」しか言わないちびろくだが、よその人には言えないらしい。内弁慶の弱虫ちゃんは、保育園でもこんなふうなのかしら？（←めいっぱい不安） でもね、ちびろく。よく聞いて？ こんなことは、これからもきっといくらでもあるのよ。悔しかったり悲しかったりすることはたくさんあるけど、痛い目に合ったところで自分で覚えて行くしかないのよ。かーちゃんだって助けてあげたいけど、いつもちびろくの後ろからついていくわけにはいかないの。だから、ちびろくが自分で頑張るしかないんだよ。 かーちゃんはいつだってちびろくの味方だから。ちびろくのことをとっても好きだし大事に大事に思っているよ。いつでも「よしよし」してあげるから、安心してケンカしておいで。 最後にはやっと仲良くなって、二人でニコニコ遊んでくれたのが救いかしら。 ひよっこちびろくは、新しい人に馴れるのにすこし時間がかかるのだ。今回はお昼寝からさめたら、いきなり知らない子がいて自分のおもちゃで遊んでいたからビックリして固まっちゃったんだよね。 実は今日来たお兄ちゃんも、以前はよその乱暴な子にやられっぱなしだったのだ。それがあんなに狼藉（←失礼）を働けるようになったのだから、ちびろくもきっとだいじょうぶ。来年の今頃はきっといっぱしのワル坊主になることだろう。（←希望的観測） それでもやっぱり不安だわ〜。保育園でもやられたばかりじゃかわいそう。・・今度は同じくらいの年齢の子と遊ばせてみようかしら。それだったらもうすこし、強気で行けるものかしら。 かーちゃんの心配事は、増える一方なのだ。 |
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最近のちびろくは、とってもとってもかーちゃんっ子。 帰宅したわたしが玄関を開けると 「かーちゃーん！！」 と叫んでタタタと走って寄ってくる。そのままがしっと飛びついてきて、抱っこするまで離れない。ハハオヤ業の醍醐味はこういうところにあるのだろう。 朝起きてからの１時間と夜寝る前の１、２時間、平日にかーちゃんがちびろくと過ごす時間はたったそれくらいでしかない。後は夢の中でしか会えないのに、ちびろくはかーちゃんのことがとってもとっても好きらしい。 それはとてもうれしいことだが不思議だなぁと思ってしまう。 ちびろくの相手なんか正直言ってめんどくさーい！さっさと寝かせて日記書きたーい！なんて考えているかーちゃんが、どうしてそんなにすきすきなの？ どんなにひどい親だとしても、どんなに虐待され続けても子どもは自分の親が一番好きだと聞くものね。例えそれが生き抜くために遺伝子にインプットされた野生の知恵だとしても、単純なかーちゃんはコロッとダマされてぎゅっとちびろくを抱きしめる。 こんなふうに抱っこできるのは、一体いつまでなんだろう。ちびろくがかーちゃんの膝によじ登って絵本を読めとねだるのは、一体いつまでなんだろう。 きっとそれは、とても短い幸福な時間。今のうちに、ちびろくの重みを堪能しようと思うのだ。 わたしがちびろくにつきっきりで遊んでいる間、大人のごはんをつくってくれている夫、ほんとにありがとー  ごはんをつくるのキライな妻をユルしてね。あなたのおかげで今日も一日暮れました。 素敵な夫と可愛い子ども。わたしったら、なんて幸せ者なのかしら〜。 |
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ちびろくは、なかなか神経質なガキである。 大切なミニカー専用の箱とその他諸々のおもちゃ箱はきっちりと別々だし、絵本も必ず決まった場所に片付ける。 食卓でも、とーちゃん、かーちゃん、ちびろくの席は指定席で、例えちょっとの間でもとーちゃんの椅子にかーちゃんが座ることは許されない。食事中にかーちゃんがちょっと席を外したら、椅子を叩いて 「かーちゃん、ここにすわれだぜ〜。ごはんのときは、かーちゃんはここにすわるんだぜ〜」 とうるさいこと。ジュースを飲むのはテレビの前の座布団の上、おしりを拭くのはパソコン台につかまって、と彼なりのルールブックが歴然と存在するのだ。 当然フトンを敷くのもお約束の順番で、一番奥がとーちゃんのフトン、真ん中がちびろくのフトン、そんでもって一番手前がかーちゃんのフトンということになっている。 「ちびろくのフトンはどーれ？ちびろくのおフトンにねんねしなさーい！」 と言うと、たたたとまっすぐ走って行って自分のフトンにダイブする。 「じゃぁ、ちびろくは、自分のフトンで寝ようね。おやすみ〜」 「ぃやー！」 相変わらずのおっぱい小僧は、眠るのはかーちゃんのフトンと勝手に決めてしまっているのだ。 「なによぅ、ちびろくのフトンはそっちでしょう？これはかーちゃんのお布団！どいてくださーい」 「ィヤ！」 しっかり横向きに体勢を整えたちびろくは、後はおっぱいを待つばかり。そこは自分のフトンではないと知っていても、そんなことはどうでもいいらしい。 かーちゃんが自分のフトンで伸び伸び手足を伸ばせるのは一体いつになるのやら。今夜もちびろくさまにフトンを取られ、小さくなって眠るのであった。 |
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ちびろくが寝静まったあと、コッソリフトンから抜け出してせっせと日記を書いていたかーちゃん。 あぁ、一人の時間は楽しいな〜♪朝も早よから会社で働き、帰ってからも大忙し、後片づけも、洗濯も済ませて、睡眠時間を削って捻り出す貴重なひとときなのよ〜♪ ガラッ！ そこへ突然フスマが開いた。 ハッとして振り向くと、パジャマ姿のちびろくが立っているではないか。 しまった〜！ちびろく、起きちゃったのね〜ッ！ 寝ぼけ顔のちびろくは、半分泣きべそのブスなお顔でしきりにグリグリ目をこすっている。いつもは夜中に目覚めるときは、「ふやふや」言い出すところから始まってだんだんボリュームアップしていき、最後には「ギャー！！！」と叫ぶのが常なのだが（←叫ぶ前に口へおっぱいを突っ込めばセーフ。すぐにちゅくちゅくしながらまた眠る）、今夜は珍しく静かに起きてしまったらしい。目が覚めたら隣にかーちゃんがいないので 「あれ？かーちゃんは？」 と、捜しに起きてきたのだろう。 いや〜ん、かーちゃんの貴重な極楽タイムなのに〜ぃ！（←本音） 「ちびろく、かーちゃんいるよ？ほぅら一緒にねんねしようねぇ」 泣き出す前にはしっとちびろくを抱え込み、そのままフトンへダイビング。 いくらオニのようなかーちゃんでも、泣くこと地頭には勝てないのであった。 |
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ちびろくを連れて阿蘇ドライブへお出かけした。７月末のグアム旅行を目標にちびろくの体調を崩さないため、ずーっと週末お出かけを自粛していたわたしたち（←勝手な理由）。久しぶりの遠出に、とーちゃんもかーちゃんもワクワクである。 最近はちびろくを連れてのお出かけにも慣れてきた。それでも着替えやオムツ、ミニカーに幼児用パックジュース、緊急食糧をぎゅうぎゅう詰めたちびろくバッグをしっかり抱え、相変わらずの大荷物。ちびろくが起きている間はこまめに休憩を取り、グズり対策もばっちりだ。何もかもちびろくの調子に合わせるので、二人だけのドライブとはコースもスケジュールも随分違うが仕方がない。とーちゃん・かーちゃんにとっては、ちびろくがご機嫌で笑うのが何よりの楽しみなのだ（←だって、泣いたらヒドイし〜）。 親の努力の甲斐あってか、ちびろくもドライブはダイスキだ。チャイルドシートにふんぞり返り 「ぶー、ぶー！」 と車窓を眺めては忙しく報告する。 「そうだねぇ、ここは車の道だからちびろくの好きな自動車がいっぱいいるねぇ」 「ぶー！」 「わぁ〜、かっこいいねぇ」 退屈したら、ジュースのパックを握らせ、グズりだしたら歌を歌い、かーちゃんは大忙しだがうちにいるより１００倍マシ。ランランお出かけは楽しいな〜♪ 今回は、ちびろく連れで温泉にもチャレンジだ。 「ちびろく、お風呂に入ろうよ。すっごく大きなお風呂だよぅ〜？ちびろくったらビックリするよ。プールみたいなのよ」 「イヤ！」 「気持ちいいよぅ〜。ちびろく、泳いでもいいよ」（←いけません） 「イヤ！」 イヤイヤ言っても所詮は幼児。イヤイヤマンを抱え込み、無理矢理お風呂へジャボン！である。温泉には、ちびろくより小さな赤ちゃんも気持ちよさそうに浸かっている。初めての場所が苦手なちびろくは、わたしの膝から離れない。この調子ならタイルで滑って転ぶ心配もないし、また来たっていいわよね。赤子連れではできなかった楽しみが、また一つ復活しそうだわ 結局、ちびろくが一番喜んだのは広い脱衣所で、オムツ一つであちこち探検していたことは許して？ かーちゃんのお出かけしたい熱はボウボウと燃えさかるのであった。 |
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